ロマサガと私




魔界塔士でサガと出会い、サガ2を経てスーファミで初めて買っ(てもらっ)たゲーム、それがこのロマンシングサガ。ゲーム機を兄弟で共有していた当時は当然ソフトも平等に使っていたものの、基本はどちらが親に買い与えてもらったかで、そのゲームをやる上での敬意の払い方が変わるのだけど、僕がうっかり次男のサガとも言えなくもない兄のセーブデータ上書き事件を引き起こしてしまったせいで、ボコボコにされた挙句、「弁償しろよ!(意味不明)でなきゃ俺がやってきたとこまで寸分の狂いもなく進めろ!」ときたもんだ。なんとまぁ無茶な要求をされ、この少年期の兄と弟という圧倒的な力差を前に、結局行き着くところは
「できないんなら、これは俺がもらう!」とまぁ、なぜか自分が買っ(てもらっ)たゲームをやらせてもらう立場になってしまったという、本当の意味で大変痛かったゲーム。リアルガラハド真っ只中ですよ。ほんとセーブの恨みは怖いのなんのって。まぁ、殺してでも奪い取られなかっただけマシですけど。

そんなゲームがまた大変痛いキャラデザでリメイクされようというのだ。これはもういろんな意味で買わずにはいられない。…ま、何だかんだ言って結局のところ予約特典のサウンドCDに釣られてしまった訳ですが。ロマンシングサガといえばあの淡白なセリフ。アイスソードからの下りはあまりにも有名だ。よね?今思えば結構ゲーム脳にも関係しているイベントではなかろうか。正直ここから殺人事件にまで発展するかは疑問だけど、アイスソードならぬ
→アイスソーダをしゃぶってでも奪い取る
な なにをする きさまー!
なんてことは数件事例があったんじゃないかと思う次第だ。そんなシンプルであって、逆にいうと不親切なセリフに加えてフリーシナリオというものは、脳内未発達な小学生にはいささか優しくない設計で路頭に迷うこともしばしば。迷ったらとりあえずよくメルビルの地下水路に通っていたっけ。

ここでRomancing Sa,Ga全台詞集を掲載されているOvertureさんのサイトを懐かしみながら覗いてみると、そうそう、アルベルトなんか開始1分で「東の洞窟にモンスターがいるわ やっつけにいきましょう」だ。何の脈絡もなくいきなりモンスター退治。まぁ後で補足はされるんですがここは分かりやすくていい。RPGの王道だ。しかし最終試練での神とのやりとりでは、
「あなたは一体何者…まさか…」
「そう 私は光の神 神々の父 エロールだ」
「さっさと サルーインの居場所を教えろよ!」
おいおい、あんたらチェーンソーの頃から神への態度が変わってませんよ。いや、これぞサガといったところなのか。この伝統はミンストレルソングにも受け継がれていて欲しいもの。

そしてシステム面でなんとも斬新だったのが、シンボルエンカウント。やはり敵の姿が見えるというのはどこか安心できる。が同時に避けようのない絶望感をも併せ持っていて、何度トリケラトプスにハメられ、主人公を変えてはプレイし直したことか。音楽面でも素晴らしい出来だ。何を隠そう、四魔貴族戦大好きっ子。同社製FFシリーズにも負けないくらい、知らぬ間にメロディーラインを覚えてしまう存在感あるBGMの数々。ここでも新作には期待している。

残念なことに結局RPG初心者な自分にはクリアせず終いだったが、兄のプレイを横目に見ながらの冥府や巨人の村、ラストダンジョン、サルーイン戦は記憶の底に焼きついている。亡きアルベルトの父母なんかが口をきくこともなく冥府でさまよっていた様には、幼心に恐怖心を抱きつつ、どこか死後の世界を再現したこのゲームに惹かれていたのかもしれない。今度は自分の手で、冥府に行ってみたい。そのためには、あのハゲたガラハドなどなんの躊躇もなくやっちゃう覚悟はできているのだが、いかんせんこのイベントが残っているのかが問題だ。

〜つづく〜

デースケドガー,ロマサガ ミンストレルソング買ったら攻略するブログさんの、「ロマサガってどんなゲームなのさ??」に便乗させて頂きました。